2005年11月14日

第25の気づき:挨拶の仕方(血の通わない会話からの脱却1) − 50の気づき(3)

"How are you?"
(お元気ですか?)

"I'm fine, thank you. And you?"
(元気です、ありがとう。あなたは?)

"I'm fine, thank you."
(私も元気です。)


中学校とかでやらされましたよね。
授業の最初に先生とご挨拶。


個人的には、こういった形式的なやりとりが、英語学習をつまらなくしている
大きな理由の1つではないかと思っています。

こういった疑問をお持ちではありませんか。

Q."How are you?" には "I'm fine, thank you." って答えないといけない
のですか?

Q.体調が悪いときにはどうやって答えればいいのですか?

Q.そもそも、なぜ "How are you?" なんて聞き合うような、まどろっこしい
ことをするのですか?


これらの疑問に頑張って答えてみたいと思います。
血の通った英語を身につけていただくきっかけになれば幸いです。

まず、どうして "How are you?" のようなやり取りをするかですが・・・

・・・

・・・うーん。

どうしてでしょう・・・(汗)


私の推測でよければお話ししましょう。
(当たらずとも遠からずだとは思っています。)

日本人の場合には
「言葉にわざわざして伝えない」
ことってたくさんありますよね。

家族間で「ありがとう」をあまり言わなかったり、夫が妻に対する愛情を表に出さなかったり。

でも、欧米では(欧米以外はちょっとわからないので触れません)、日本人が敢えて言わないようなこともきっちりと言葉にして表現したりします。

"How are you?" などもその一環だと思うんです。

(はい、推測おわり。)


元気かどうかを訊ねる、ということは、

 「あなたのことを気にかけていますよ」

というメッセージを送ることなのです。

また、それには「コミュニケーションの潤滑油」という側面もありますので、会話のきっかけにもなります。


ということで、"How are you?" などの挨拶は、

「相手のことを思いやっていることを伝えることが目的の形式的なやりとり」

なんですね。

(形式的である度合いは、相手が親しくないほど強くなります。)


つまり、極端なことを言ってしまえば、

 "How are you?" に対する答えは何だって構わない

わけです。

また、相手の体調が良かろうが悪かろうが、それほど問題ではないわけです。

(あくまでも「極端」な場合ですよ。
 親しい相手であれば本当に気にする場合も多くあります。)


ということで、体調がよくない場合にどうやって答えればいいかと言いますと、相手と体調の話をしたいのであれば

 "Not so good."(あまり良くないです。)

というのもありですが、とくに体調の話をしたいわけでなければ、普通

 "I'm fine."

とか

 "I'm okay."

のように言ってしまって問題ありません。


逆に、社交辞令で "How are you?" って聞かれているのに、

「実はさー、夜中の3時に目が覚めて、それからどんなに寝ようとしても寝られなくってさー(以下略)」

だとか

「ここのところ1週間くらいずっと、微熱があって、体もだるいし、鼻水が出て・・・(以下略)」

みたいなことを長々と話し始めたとしたら、おそらく相手からは

 「何この人!?」

と思われることでしょう。


逆に体調が良い場合には "I'm fine." で済ませる必要はありませんよ。

例えば「最高!」と相手に言えば、相手に元気を与えることにもなりますよね。
ということで、良い場合には遠慮せずに「良い」ということを表現してしまってください。

ただ、どちらにしても、簡潔に答えましょうね。形式的なやり取りですので。


では最後に、どういう表現の仕方があるのか、代表的なものを書いておきます。

まずは質問する側の表現ですが、

"How are you?"
というのが一番スタンダードな言い方です。

微妙にカジュアルなのが
"How are you doing?"

くだけたものだと
"How's it going?"
"What's up?"

しばらくぶりに会った相手には
"How have you been?"

などが代表的なものだと思います。


では次に答える方。

"I'm fine."
"I'm okay."
"Good."
"I'm doing good."
"Great."
"Can't complain."
"Not much."(←What's up?に対する答え)

などなど、いろいろあります。


なお、「まあまあ」に当たる

"So-so."

ですが、この表現は「何か問題がある」ということを匂わせますので、もしか
すると「どこか悪いの?」などと、さらに聞かれるかもしれませんので、使う
ときにはご注意下さい。

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[ポイント]

◇挨拶では形式的に思いやることが大事。



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[あとがき]

もうすぐ、ボジョレーヌーボーの解禁ですね。
17日(木曜日)が楽しみです。
step.png
posted by ロイ at 07:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 50の気づき(3)
この記事へのコメント
Hey yo yo yo what's maaaaaaan?
Not much dude
Finished f@ck'in homework?
No, but I don't give a sh@t!

こんなカンジでしたね、僕の寮生活での挨拶は。Hi, how are you?最初の2週間しか使ってません。
Posted by マサ at 2005年11月18日 15:03
マサさん、書き込みどうもありがとうございます。
#伏せ字もありがとうございます。
確かにWhat's up?をよく使いますよね。
(お書きの"what's"の部分が多分そうですよね。)
Posted by ロイ at 2005年11月19日 00:21
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