「あなたは今日朝食を食べた。 Yes / No」
みたいに「はい/いいえ」の代わりに「Yes/No」と書かれていることってたくさんありますよね。
書いている人たちは Yes/No の方がカッコイイなんてアホみたいなことを思っているのかもしれませんが、私はあれを撲滅させたいです。
それはなぜかと言うと、次のような否定形の質問が出てくるとものすごく困るからです。
「あなたは今日目覚めがよくなかった。 Yes / No」
欧米にある程度の留学経験がある人や、英語圏からの帰国子女であればこの気持ちわかってもらえるでしょう。
「はい/いいえ」と「Yes/No」は全くの別物です。
もしご存じ無かったとしたら是非この機会に覚えておいて下さい。
日本語の「はい」というのは、相手の言っていることに対して「その通りです」という意味です。
「いいえ」はその逆ですから、「そうではありません」ということを表しています。
でも英語の Yes/No にそんな意味はありません。
Yes というのは「(文が)肯定である」ことを意味し、No は「否定である」ことを意味します。
(説明しづらい・・・)
例えばですが「昨日休んだかどうか」を質問して「休んだ」と答える会話で考えてみましょう。
「昨日は休みでしたか?」「はい、休みでした。」
「昨日は休みでなかったのですか?」「いいえ、休みでした。」
"Were you off yesterday?" "Yes, I was."
"Weren't you off yesterday?" "Yes, I was."
英語の場合には were つまり肯定の場合に Yes、were not つまり否定の場合に No を使うのです。
肯定文で質問しているときには違いを意識することはありませんが、否定文の時には英語では答え方が全く逆になるんですね。
だから
「あなたは今日目覚めがよくなかった。 Yes / No」
というのに答えるときには、
「よかったから Yes」
と思った後で、
「あ、これは日本語のはい/いいえのつもりだからNoにしなきゃ」
と思い直さなければいけなくて、とても面倒くさい上に、Yes なのに No って書かないといけないから気持ち悪いんですよ。
ついこの間も出くわしました。
ナポレオン・ヒルの成功哲学がマンガと図解でまとめてある冊子の無料プレゼントに申し込んだんですね。
その中に、50のセルフチェックというページがあって、50個の質問に「Yes/No」(そう、「はい/いいえ」ではない!)で答えると、成功するためには自分のどういうところが弱いか、というのがわかるというものが付いていたんですよ。
1つ目。
職場の同僚が高成績をあげても気にならない Yes / No
3つ目。
今後、仕事をどう展開していくかまったく考えていない Yes / No
はっきり言って、これには悩みました。
だって、もともとナポレオン・ヒルってアメリカ人です。
この冊子はアジア/太平洋本部から出ているみたいですが(思わず確認しちゃいました)。
このチェックシートはもともと英語だったものを日本語に翻訳したもの?
それとも日本とかアジアで独自に作ったもの?
結局、私より先にこのチェックシートをやってみた、帰国子女の友人が、これは日本語の感覚の「はい/いいえ」と一緒だ、ということを教えてくれたので、それ以上悩まずには済みましたが。
ということで、「はい/いいえ」のところを「Yes/No」にするのはやめてくれ〜
P.S.
前述のナポレオン・ヒルの冊子。
よくまとまっていて、とても良いことが書いてあります。
マンガだから読みやすいですし。(ちょっと下手なので分かりづらくもありますが(ボソ))
なによりも50のセルフチェックは役に立ちますよ。やっぱり自己分析は大事ですから。
同僚と結果を見せ合って盛り上がってしまいました。
無料ですので興味のある方は是非申し込んでみて下さい。
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