(請求したのは数ヶ月前なんですが、今になってようやく聞いてみました。)
ここの教材は次の2つの手法を謳っています。
・同時通訳方式
・ハイパースピード理論
手法についての簡単な説明と感想などを書きたいと思います。
(教材についての詳しい情報などは上記リンクを辿ってご覧下さい)
<同時通訳方式>
同時通訳方式というのは、英文を意味の塊に区切り、直後に日本語訳をつけるというものです。
例えば
I bought a book at Kinokuni-ya yesterday.
という英文があったときに、それをそのままの英語で聞くのではなく、
I bought a book - 私は買った、本を - at Kinokuni-ya yesterday - 紀伊国屋で、昨日
みたいな感じで間に日本語訳を挿入した英語を聞きます。
このやり方なんですが、訳す癖がついてしまうのではないかと思って、実は眉に唾をして試してみたのですが、実際に聞いてみたら、なぜこういうやり方をしているのか少しわかった気がします。
CDで説明していたのは、日本人のクセである、後ろから訳すことをさせないためだと。
なるほど。
私だったら授業というか講義でもやって、後ろから訳さないで理解するように教えると思いますが、この教材はCDでそれを叩き込んでしまおうとしているんですね。
人によって、向き不向きはあるでしょうが、確かによいやり方かもしれないと思いました。
<ハイパースピード理論>
もう1つのハイパースピード理論(早送りの英語を聞く)ですが、これは私が特に気になっていたものです。
私も経験があるのですが、もう解散してしまいましたがオーストラリア出身のデュオ、Savage Garden(サヴェージ・ガーデン)の I want you という曲(アルバムSavage Gardenの2曲目)が凄く速いんです。
ですが、何度も何度も聞いているうちに速いとは全然感じなくなりました。
今では逆に
「もう少し速く歌えないの?」
と思うくらいです。
その速さに慣れてしまうんですね。
ですから、速い英語を英語ずっと聞いていれば、ナチュラルスピードの英語でも速く感じなくなりそうですよね。
(それに、これは要するに速聴ですから右脳も活性化しそうです。)
ではどういうやり方で速い英語を聞くかといいますと、彼らの用語では
・HOP:同時通訳方式のところに書いた、間に日本語が入ったもの
・SKIP:HOPの日本語を消してその分ポーズ(空白)が入っているもの
・JUMP:何も手を加えない自然の英語
という3レベルがあります。
ハイパースピード理論では、
1.150%SKIP(←120%JUMPに相当)
2.150%JUMP
3.180%JUMP
4.200%JUMP(←最高速)
の順番で、だんだん速くしながら聞いていきます。(%は速さ)
そして最後に
5.100%JUMP(←つまり普通のスピード)
を聞いたときに「遅すぎっ!」って思うと。
彼らは最速200%が良いと主張しています。それ以上だと雑音になってしまってあまり訓練にならないとのことです。
#でも、それは「ニュース英語の場合」という但し書きが必要な感じがしました。
#彼らが使っているのはAFNとVOAのニュースですから。
#ドラマなどでネイティブが話す「ナチュラルスピード」の場合には200%は厳しいと思います。
自分で実際に聞いてみて、おもしろいなと思ったことは、速い英語を聞き取ろうと自然と集中力が高まることです。
聞き流すのではなく集中して聞くことはリスニングの訓練をする上でとても大事ですから、ハイパースピードでの訓練はとても効果があるだろうなと思いました。
少し気になるところは、100%の速さのニュース英語を聞いて、既に速いと思う方の場合にどうなのか、ということです。
「1の150%SKIPは間に空白が入っているので実質120%JUMPに相当する」らしく、「空白があるからそれ程速さは気にならない」ということをCDでは言っていて、私も確かにあまり気にならなかったのですが、100%で速いと思う人が150%をいきなり聞いたらどうなんでしょうか?
ショック療法みたいな感じで効果があるんでしょうか・・・?
(体験者の方、いらっしゃったら是非コメントをお願いします。)
ということで、この教材は、リスニング初心者の方にはお奨めしづらいですが、ある程度リスニングの練習をした方が大幅にレベルアップしたい場合に良さそうな感じがします。(初心者の方でももしかしたらもの凄い効果があるのかもしれませんが)
私も少しやってみたいのですが、同時通訳方式はいらないので、ハイパースピードのリスニングだけがいいですね。
ここから後は大きな声では言えませんが、ハイパースピードで聞くだけだったら簡単にできますね。
そういうツールもありますし。
ということで、今度時間があるときに、その方法について書きたいと思います。
P.S.
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