この本は中級以上の方で、例えば
・もっと自然な英語を話したい
・ネイティブの言葉の使い方を学びたい
などと思う方にお奨めです。
この本はとても簡潔にまとまっていて読みやすいです。
内容としては、ある状況に対して5つずつ日本語の文があり、それをネイティブはどういう言い方をするか、という例が対訳のように書いてあります。
それが80個載っています。
例を挙げた方が分かりやすいので少し引用します。
ゴキブリが出たという状況で
> 1.ぎゃっ、ゴキブリ。
> 2.殺虫剤はどこ?
> 3.どこにしまったかしら。
> 4.仕方ない、新聞紙を使おう。
> 5.しまった、逃げられた。
という日本語に当たることを英語で言いたいと。
まず、それをそのまま英訳した例として
> 1.Oh! It's a cockroach.
> 2.Where's the insecticide?
> 3.Where did I put it?
> 4.I'll use a newspaper. There's no other way.
> 5.Oh no! It ran away.
というのが載っています。
そして、それをネイティブ英語として洗練させるとこうなる、ということで
> 1.Ack! A roach.
> 2.Where the heck did I put the bug spray?
> 3.It has to be somewhere around here.
> 4.Forget it. A newspaper will do.
> 5.Too late now. It got away.
という例が載っており、これが80個あるということです。
この本の良いところは、「洗練されたネイティブの言い方」だけを提示するのではなく、「そのままの英訳」と比較しているところですね。
「そのままの英訳」が間違っているということは決してありません。
でも、それを「洗練されたネイティブの言い方」と比較してみると、例えば
・へぇー、英語だとそういう発想をするんだ
・そっか、それを主語にするといいんだ
といったことにいろいろと気付かされるんですね。
ネイティブ表現には気づきがいっぱいですよ。
難易度 :★★☆☆☆
役立ち度:★★★★☆