http://englishpower.seesaa.net/article/5646679.html
それをもう少し正確に言いますと、英語の動詞はベクトルに近いものがある、
と表現できます。
ベクトル、つまり「矢印(の方向)」と「その力の大きさ」が違えば、言葉も違ってきます。
例えばですが、「上昇」することは go up で表現できますよね。
では「急上昇」する場合にはどうかというと、soar とか skyrocket などといった単語を使います。
#soar だと「舞い上がる」ような感じ、skyrocket だと文字通り「ロケット」のような感じがあります。
方向はほぼ同じですが、力の大きさが違うので、言葉が異なってくるということです。
力の大きさが同じだけど、方向が違う言葉の例としては例えば
increase(増加する)と decrease(減少する)
なんてのがあります。
そういったことを気にして英語に触れることができると、英語の表現を生き生きと感じることができます。
例えば「叩く」という動作を考えてみましょう。
叩く力が強くなった場合、日本語だと「強く叩く」とか「思いっきり叩く」とか「ぶっ叩く」とか、結局「叩く」という言葉が入る場合が多いんですね。
でも英語の場合だったら、力が強くなるということは単語も変わる、と想像がもうできますよね。
例えば strike(ねらって一発)とか smash(思いっきり!)とか。
ほら、生き生きとしてきたんじゃありませんか?
今後、動詞の意味を調べたいときには、辞書の訳語を眺めてベクトルを想像してみて下さい。それだけでも結構わかりますよ。
P.S.
ん、待てよ。
英語の動詞はベクトルによって変わるんでしょ。
日本語の動詞は何によって変わるの?
って思った人いませんか。
答えは「人やものの関係」です。
「着る」「身につける」という動作は英語だと基本的に put on ですね。
#以前ブログに記事を書きましたが、pull on や slip on ということもできます。
#http://englishpower.seesaa.net/article/4464798.html
日本語だと「着る」という言い方が標準だとして、
足→「ズボンを履く」
指→「指輪をはめる」
頭→「帽子をかぶる」
のように、部位などによって変わります。
知ってましたか?
P.P.S
因みに、手袋だとなんて言いますか?
「はめる」という言い方が標準的な気がするのですが、北海道では
「はく」
と言います。
----------------------------------------------------------------------
[ポイント]
◇英語の動詞はベクトルと心得よ。