2005年08月15日

第15の気づき:英語の動詞を生き生きと感じるには − 50の気づき(2)

前回、英語の動詞は動作が違うと表現も異なると書きました。
http://englishpower.seesaa.net/article/5646679.html

それをもう少し正確に言いますと、英語の動詞はベクトルに近いものがある、
と表現できます。

ベクトル、つまり「矢印(の方向)」と「その力の大きさ」が違えば、言葉も違ってきます。

例えばですが、「上昇」することは go up で表現できますよね。

では「急上昇」する場合にはどうかというと、soar とか skyrocket などといった単語を使います。
#soar だと「舞い上がる」ような感じ、skyrocket だと文字通り「ロケット」のような感じがあります。

方向はほぼ同じですが、力の大きさが違うので、言葉が異なってくるということです。

力の大きさが同じだけど、方向が違う言葉の例としては例えば
increase(増加する)と decrease(減少する)
なんてのがあります。

そういったことを気にして英語に触れることができると、英語の表現を生き生きと感じることができます。


例えば「叩く」という動作を考えてみましょう。

叩く力が強くなった場合、日本語だと「強く叩く」とか「思いっきり叩く」とか「ぶっ叩く」とか、結局「叩く」という言葉が入る場合が多いんですね。

でも英語の場合だったら、力が強くなるということは単語も変わる、と想像がもうできますよね。

例えば strike(ねらって一発)とか smash(思いっきり!)とか。

ほら、生き生きとしてきたんじゃありませんか?

今後、動詞の意味を調べたいときには、辞書の訳語を眺めてベクトルを想像してみて下さい。それだけでも結構わかりますよ。


P.S.

ん、待てよ。
英語の動詞はベクトルによって変わるんでしょ。
日本語の動詞は何によって変わるの?

って思った人いませんか。


答えは「人やものの関係」です。

「着る」「身につける」という動作は英語だと基本的に put on ですね。
#以前ブログに記事を書きましたが、pull on や slip on ということもできます。
http://englishpower.seesaa.net/article/4464798.html

日本語だと「着る」という言い方が標準だとして、

足→「ズボンを履く」
指→「指輪をはめる」
頭→「帽子をかぶる」

のように、部位などによって変わります。

知ってましたか?

P.P.S

因みに、手袋だとなんて言いますか?

「はめる」という言い方が標準的な気がするのですが、北海道では

 「はく」

と言います。


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[ポイント]

◇英語の動詞はベクトルと心得よ。

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posted by ロイ at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 50の気づき(2)
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