そんなこんなで、なんとか獨協大学の英語学科に入ることができました。
ただ、ひとつ、大きな問題がありました。
ここまで読んで気づかれたかもしれませんが、そう、英会話の経験がありません。
皆無です。
入学していきなり、レベル分けのテストがありました。
しかも、全部ヒアリング・・・(汗)
とりあえず努力してみたんですが、全くといっていいほど、聞き取れませんでしたね。
入試のヒアリングの3倍くらい難易度が高いんじゃないか、という感じでした。
試験の最中にあきらめて答えるのをやめてしまったのは、おそらくあの試験が最初で最後でしょう。
で、まわりを見回すと、みんな結構わかってそうな感じ・・・
帰国子女も結構いっぱいいるし・・・
はい、結果は当然ながら3つあるレベルの一番下。
そしてベーシッククラスの英会話の授業が始まりました。
1回目か2回目の授業だったかと思うんですが、先生から質問が!
「Do you like swimming?」
(↓ここからロイの思考↓)
....小学校の頃はスイミングスクールに行ってたから、まあクロールはできるけど、バタフライとかはできないし、何よりも遅いんだよな。泳ぐよりも、プールサイドを歩いた方が早いって一体どういうことよ。泳ぐ意味ないぢゃん。
スクールに行っていたのも別に好きだった訳じゃないし、結局めんどくさくて辞めちゃったし。ごくまれに泳いでみたい気分になることはなくもないけど。
というか、こんな複雑な事情があるのに yes/no で答えられるわけないじゃん。一体何て言えばいいの・・・?
(↑思考ここまで↑)
ということを考えながら
Well...
だとか
Let me see...
なんて言えるわけがありません。
というか、そういう言い方自体知らなかったし、so-so なんて答え方も知りませんでした。
私は只、黙りこくるのみ・・・
先生はそんな私を見捨て、次の話題へと移って行きました。
ものすごい自己嫌悪に襲われましたね。
「俺はこんな中学生みたいな質問にも答えられないのか…」
それからの私は、なんとしてでも英語の力を付けたいので、やさしくない「やさしいビジネス英語」をたくさん聞くようになりました。
毎日テープに録音して、理解するまで何回も聞きました。
また、杉田敏先生の横にいるアシスタントの人が時々単語とかイディオムの解説をしてくれるんですね。意味だとか、ニュアンスだとか、使い方だとか。で、これはテキストには載っていないわけです。
いつのまにか、それをディクテーション(書き取り)するようになっていました。
これは結構長くやりました。
ルーズリーフに書いたので、量ははっきりとはわかりませんが、ノートにすると3冊分くらいはあるんじゃないかと思います。
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