2005年04月05日

アメリカス事情その3 − 留学エッセイ(アメリカス事情、ほか)

GSWでは特別な理由がない限り、1・2年生は寮に住む決まりになっている。構内には寮は4つある。ジョーダン、ダンカン、ジェイコブ、コラムII。

このうち、ジョーダン以外は学期が終わるごとに閉まってしまうので、留学生はジョーダンに多い。何故か黒人も。

だからよくラップが大音量でかかっていたりする。何故そんなにボリュームを上げるのか疑問に思っていたのだが、黒人(黒色人種)は白色や黄色人種に比べると耳が悪いらしい。だから彼らは(男も女も)よく「ハァ?」(Huh?の方がいいかな?)と言って聞き返すのである。んー納得。

とにかくうるさい。こっちでは授業は金曜までの為、金曜の夜は皆パーティーを開いたりするのだが、彼らは夜中まで騒いでいる。

また、寮に住む学生は、カフェテリア(学食のような所)で食べなければいけない。(週に10・15又は21食分の金を払う。)学校の外では、最低10分は歩かないと食べる所はなく(といっても中国料理屋一つだが)、また寮に台所はあるが、ゴキブリの宝庫である。

それで仕方なくカフェテリアで食べるわけだが、飯はひどい。普通に金を払うとしたら、1食4〜5$だと思う。好きなものを好きなだけ食うことはできるのだが、好きなものがあるかどうかははなはだ疑問である。

まず毎食(昼夜)ハンバーガーがある。先学期は違ったらしいが好評につき(笑)、いつでもハンバーガーが食えるようになったらしい。その他には7〜8種類選べることは選べる。フライドチキン、ピザ、パスタ、チキンナゲット、人参を煮たやつ(人参だけ)、豆を煮たやつ、御飯(タイ米)、サンドイッチ、ハンバーグ、ブリトー、豚骨付き肉の焼き肉等々。(日によって違う)

只、料理している連中は、まるでフライドチキンさえあればうちらが満足するとでも思っている様子で(実際満足しているアメリカ人が多いのも事実)、いつもチキン、チキンである。あとサラダがいつも置いてある。

このこと自体はとても良いのだが、レタスなりトマトなりが余ると奴らはそれをラップをかけてとっておき、次回にもそれを出すのだ。だから時々色が黒味がかっていたりする。また、ドレッシングの上にはハエが飛んでいる。

あと、いつでもケーキを食うことができる。残念ながら一度も食いたいと思ったことはないが。

飲物はいろいろ置いてある。しかしほとんどが甘いものである。甘くないものといえば水、牛乳、無糖紅茶(あまりうまくない)だけである。他はいろいろあるくせに、炭酸だのジュースだので甘ったるいものばかり。うんざりしてしまう。

朝食だけは少し違って、毎日同じ物が出る。スクランブルエッグ、ソーセージ、ポテト、トースト、ビスケット、ジャム、ホットケーキに果物である。

しかし、朝食が一番うまい。なぜだろう・・・

というわけで、俺がそんな食事に嫌気がさすのも無理はないと思う。しかも高いのである。寮に住んで学食で21食とると、一月当り400$以上かかる。

しかし、アパートを借りて誰か友達と2〜3人で住めば、350$もあれば十分足りるのである。

俺は単位の認定がまだされていないので、ここでは一年生扱いということになっているが、21歳で完全な大人なので(アメリカでは21歳以上で酒が飲める)、また日本の経済状況がやばくて金が無いなどといろいろ理由をつけ、偉い人の所に掛け合いに行き、何とか脱出に成功。現在はタイ人のキムと住んでいる。彼はあと一月で卒業のため、その後は引っ越して、中国人のクンディーと、モロッコ人のタリクと一緒に住む予定。

アメリカスで一番でかいスーパー、ウォールマート(その2参照)は珍しいことを実行している。品物の払い戻しである。

レシートと理由(それなりのもの)があって3ヶ月以内なら全額金が返ってくるのである。テレビなど(一番安い物で100$程度)を買って返却し、また買ってくるというのは留学生などがよく使う手らしい。あくまで聞いた話で、実際に行動に移したことはないが、食べかけの食品や、現像してもらった写真まで引き取ってくれるらしい。

また理由も結構いい加減なものでもよいらしく、過去にある日本人がテレビを引き取ってもらった時の理由は
「何を言っているのかわからないから。」

(これは1998年6月に執筆したものです。)


アメリカス事情その4も気になる
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