2005年08月08日

第14の気づき:英語の論理 − 50の気づき(2)

外国語を学ぶ、ということは外国語の単語や文法を学ぶだけではなく、外国語
の考え方(概念)を学ぶことでもあります。

英語には英語の、日本語には日本語の脳味噌の使い方があるのです。

「日本語は曖昧で、英語は論理的な言語だ」ということを耳にしたことはあり
ませんか。
それが一体どういう意味なのか実感したことはありますか?

以前、テレビを見ていたときに良い例が出てきたのでご紹介します。


野球で
 「僕が投げるから、君は打って」
と言いたいとき、英語ならどういう表現になるでしょうか?


直訳すると「投げる=throw」「打つ=hit」なので

 I throw. You hit.

かと思いきや、実は

 I throw. You swing.

になるのです!


つまり、英語的日本語に変換すると

 「僕が投げるから、君はバットを振って」

という表現をするということです。


論理的に考えてみましょう。

バットを振ったとしても打てるとは限りませんね。
空振りするかもしれません。

僕みたいに下手な奴だったらなおさらです。
バットとボールの間が30cm・・・(以下略)


hit という言葉は「バットをボールに当てる」ことを示しますので、
"I throw. You hit." と言ったとしたら

 「僕が投げるから、君はバットに当てて」

というちょっと特殊な発言になってしまいます。
(そういう練習をすることもあるかもしれませんが。)

ということで、この文脈では「バットを振る」を意味する swing を使うのが
論理的にも正しいことになります。

日本語でも「松井、打て〜!」と応援しているときには、英語の hit に相当
する意味で「打つ」こと(や、さらに結果がホームランやヒットになること)
を指しています。

しかし、打席に立つ事自体も同じように「打つ」で表現
できてしまうのが、日本語の曖昧さなのです。


でも、日本語の考え方に凝り固まってしまうと(日本語しか知らないと普通
そうなってしまいますが)、どちらの「打つ」も同じようなものだと捉えてし
まい、特に違いを意識することがないんです。


英語を理解するためには「動作」を強く意識する必要があります。
これは断言します。

例えば「バットを振る」場合には、物を振り回すような動作(swing)になり
ますが、「バットをボールに当てる」場合には衝突するような動作(hit)に
なります。

動作が全然違いますので、表現も当然異なるのです。


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[ポイント]

◇英語には英語の脳味噌の使い方がある!



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≪あとがき≫

いつも持ち歩いているノートPCが故障してしまいました。
東芝のDynabookなのですが、買って2年半の間に3回目の故障です・・・

買った店の延長保証がまだ利いているので自己負担はありませんが、通勤電車
の中でパソコンを使えないのはホント困ります!


第15の気づき:英語の動詞を生き生きと感じるには
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posted by ロイ at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 50の気づき(2)
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