まあ、用法とか意味が多彩だからといって、身構える必要はありません。
言葉というものは合理的にできています。みんなが使うものですからね。
意味がいくら派生しても、基本となるものはあまり変わらずに全てに共通しているものです。
(因みに「ネイティブスピーカーシリーズ」の著者、大西先生はそれを『「家族の顔」の原理』と呼んでいます。)
では意味の派生の例を見てみましょうか。
例えば impress という単語が「感銘を与える」ことを表すのはご存じの方が多いかと思います。
受け身にして be impressed で「感心(感動)した」ということが言えますよね。
I was impressed by your professionalism and fast services.
(あなたのプロ意識と素早いサービスに感銘を受けました。)
でも「感銘」などのように良い意味だけでなく、中立的に「印象を与える」といった意味でも使われます。
I was impressed that all the horses were relaxed and friendly,clearly well taken care of.
(全部の馬が落ち着いており、友好的で、明らかによく世話をされているという印象を受けた。)
また「押しつける」といった使われ方もするんです。
We will impress the leaf on the paper to make a design.
(デザインのために、紙の上に葉っぱを押しつけます。)
impress を分解すると
im(上に)press(押す)
ということなんですね。
そう考えると「印象を与える」ことと「押しつける」ことは似ていますよね。
言葉は子供が自然に身につけられるものなので、全く関係のない、無理な派生の仕方はしていません。
英単語の意味がこういう派生の仕方をするとわかっていれば、それなりの対応ができますよね。
是非、もっと感覚的に単語を捉えてみて下さい。
----------------------------------------------------------------------
[ポイント]
◇意味の派生は感覚的に理解できるものです。
----------------------------------------------------------------------
≪あとがき≫
くやしいっ!!!
昨夜(7/31)行われたサッカー東アジア選手権 、日本対北朝鮮戦のことです。
よりによって北朝鮮に負けるなんて・・・(涙)