現実として、例えば大学受験を経てきた人が英語を使えるかというと、使いこ
なすことのできない人の方が圧倒的に多いですからね。
英語を使う訓練をしていない人が多いですので、当然なのですが。
でも、いろいろと問題がある中でも、大きなものの一つが、受験では英語力を
比べるために理解語彙の数を比べていることだと思います。
理解語彙の数を比べることは、母国語でやるんなら別にいいんですよ。
例えばアメリカでなら国語としての英語の力を比べるために理解語彙の多さを
比べています。
使用語彙を比べたって、しょうがないんですね。みんな知ってるんだから。
逆に、みんなが必死で難解な言葉を使用語彙にして競うというのも、それは
それでおもしろいかもしれませんが。(^^;
とにかく、理解語彙の試験をするということは、日常会話では使わないような
難しい単語での勝負になるのです。
実際に例を見てみましょうか。まずはアメリカの高校生が大学に進むために受
験するSAT(Scholastic Aptitude Test=大学進学適性試験)の問題です。
1) Knowledge cannot thrive where there is ________.
(A) protocol
(B) neoclassicism
(C) parturition
(D) nescience
2) His _______ remarks are too stupid to be taken ________.
(A) vapid .. seriously
(B) lacunal .. violently
(C) puerperal .. slowly
(D) empyreal .. lightly
次に大学院に進むために受験するGRE(Graduate Record Exam=大学院成績
試験)の問題をどうぞ。
3) The ______ science of seismology has grown just enough so that the
first overly bold theories have been ______ .
(A) magnetic . . accepted
(B) fledgling . . refuted
(C) tentative . . analyzed
(D) predictive . . protected
(E) exploratory . . recalled
4) MULTIFARIOUS:(反意語はどれでしょう)
(A) deprived of freedom
(B) deprived of comfort
(C) lacking space
(D) lacking stability
(E) lacking diversity
これらの問題を見た時、外国人として正しい反応は以下のどちらかでしょう。
(1) 「ふざけんな!」
(2) つくえ(orちゃぶ台)をひっくり返す
日本の受験英語では、もう少し簡単なレベルでとはいえ、これと同じようなこ
とが行われているのです。
英検1級なんてその最たる例だと僕は思っています。だからあまり英検を受け
ようという気にはならないんですよ。
え?まずは英検3級を取ってから言え?
はい。。。(´・ω・`)ショボーン
とにかく、外国語の力を、母国語の学力を比べる方法で比較していては、大し
て役に立つ結果が得られるはずがありませんね。
まずは使用語彙を強化することが先でしょう。
え、お前の場合まずは英検3級を取るのが先?
・・・orz
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[ポイント]
◇SATとGRE、難しすぎ!
1) (D) nescience
2) (A) vapid .. seriously
3) (B) fledgling . . refuted
4) (E) lacking diversity
です。
あってましたか?(んなわきゃねー)
1)A,Bではないことは分かるので、50%当る。
2)stupidから、seriouslyが予想出来る
3)無理
4)MULTIから予想可能
なので、多分、少し英語が出来る人なら、直観よりだいぶいい点がとれそうです。