2005年07月08日

お奨めの本:英文法をこわす〜感覚による再構築 − お奨めの本

英文法をこわす〜感覚による再構築 by 大西 泰斗

ネイティブスピーカーシリーズの著者、大西先生による「意欲的」な著作と呼ばせて下さい。

どうして意欲的かと言いますと、既存の「学校文法」を壊して、感覚による新しい英文法の体系を構築しようとしているからです。
これを読んで衝撃を受ける人も結構いらっしゃるかも。
ネイティブスピーカーシリーズでは個々の単語に焦点が強く当たっています。前置詞や助動詞、動詞、形容詞etc。
この本では、それよりももっと根底に流れる感覚を取り上げている箇所が多くあります。

例えば五文型。

SVOCの場合にO=Cだ、ということは知っている人は結構いらっしゃるかもしれませんが、SV(つまり自動詞)の場合とSVO(他動詞)の場合とで、どのような感覚的な違いがあるかは知らない人が多いのではないでしょうか。

例えばですが、

 John _____________________ the table. (ジョンはテーブルに近づいた。)

の下線部分に approach という単語を入れて下さい、という問題に自信を持って答えられますでしょうか。(活用させたり、必要であれば前置詞をつけて下さい。)

日本人の典型的な回答は

 John approached to the table.

なのですが、正解は

 John approached the table.

です。

なぜそうなるのかが、感覚として理解できる説明がこの本には書かれています。


本の内容としては

・thatやsoという単語の語感

に始まり、

・ing形やto不定詞の語感
・過去形や現在形、完了形など時制の語感
・see、look、watch...etcの視覚動詞の語感
・前置詞の語感
・the、a、some、anyなどの冠詞の語感

など、様々な事柄が取り上げられていますが、全体を通して大西先生の英語への愛が感じられます。

本の中で、感覚の文法について
・学校文法よりも遙かに効率的
・学校文法よりも遙かに繊細
・学習者に洞察を与える
という特長が書いてあるのですが、まさにその通りで、繊細な感覚を身につけることができる本です。

英語を深いレベルで理解したい人は必読です。

難易度 :★★★★☆
役立ち度:★★★★★


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posted by ロイ at 21:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | お奨めの本
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