2005年06月06日

第5の気づき:普通の表現と普通ではない表現 − 50の気づき(1)

前回、言葉を使うということは、表現を選択して意味を込めることだとお伝えしました。
http://englishpower.seesaa.net/article/3952466.html

でもそういう側面は受験英語だとほとんど無視されてしまうんですよね。

その最たる例は受動態だと思います。
あなたも嫌になるくらいやらされませんでしたか?


能動態→受動態。

受動態→能動態。


この方法で受動態の作り方は完璧になるかもしれません。
では、いつ作るの?


・・・


そうです。作り方を知っていても、いつ作ればよいかを知らなければ、正しく作る事はできませんね。

表現に能動態と受動態の二種類があるということは、逆に言えば同じ事柄を指していても表現が二通り必要だという事です。それをどっちも同じだとでも言うように能動態から受動態に、またその反対の書き換えをするのはとても危険です。

#全く同じ意味・使い方の表現があったとしたらどちらかが廃れるのが世の常です。

次の文を比べて見てください。それぞれ能動と受動のどっちの文の方が普通でしょうか。

彼は私を叩いた。(能動)
私は彼に叩かれた。(受動)

He hit me. (能動)
I was hit by him. (受動)

日本語だと受動態、英語だと能動態の方が普通の文だと思います。
(言語学的にはちゃんとした理由があります。)

「普通」の言い方があるという事は、「普通でない」方の言い方(間違っているわけでは決してありません)をするのにも理由があるという事です。

何が「普通」か、というのはわかりづらいでしょうか。
喩えるならば・・・そうですね。

僕は赤ワインが好きなのですが、ワインには安いものから高いものまで様々ありますよね。

例えば1000円〜2000円のデイリーワインが上記の「普通」に当たります。で、例えば1万円する高級ワインが「普通でない方」に当たります。

普段の夕食時に飲むなら「普通」のワインがふさわしいですが、例えば何かのおめでたい場であれば「普通でない方」のワインがふさわしいということです。


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[ポイント]

◇全ての表現は意味が違う。普通の表現と、そうではない表現を見極めよ!



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≪あとがき≫

昨日、子供(2歳♂)の髪を切りました。

今までは、逃げる息子を追いかけながら大変な思いをしてました。
あっちの部屋へ行き・・・
こっちの部屋へ行き・・・
テーブルの下にもぐり・・・
いろんなおもちゃを出してきて遊ばせたり・・・

ですが、今回はなんと、ずっとおとなしく椅子に座っててくれました。

子供の成長がうれしかったです。。。
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posted by ロイ at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 50の気づき(1)
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補足:受動態はどういう時に使う?
Excerpt: 世の中には「普通の表現」と「普通でない表現」があります。 能動態と受動態に関しては、英語では能動態の方が普通の言い方だと前回お伝えし、例として以下の英文を書きました。 He hit me. (能動)..
Weblog: 真の英語力をつけるための50の気づき
Tracked: 2005-06-10 23:30