いつものバーにふらっと入ったあなた。
もう夕食は済ませていますので、ちょっとシングルモルトでも飲んでいこうか
という気分です。
まずはバランタインの12年から。
うーん、美味しい。
マスターと世間話をしつつ、心地よい音楽に癒されます。
さーて、次は何を飲もうか・・・
お、アードベックがいいかな。
ちょっとクセがあるけど、それが逆にたまらないんですよね。
1人、お酒の世界に浸っていましたが、英語が聞こえてきた気がして、ふと
横を見るとそこには外国人男性の二人組。
少しオーストラリアっぽい訛りがあるかな。
出身がどこなのか気になりますが、話しかける勇気がなかなか出ません。
せっかくの機会だから話しかけたい・・・
でも・・・なんか気後れしてしまう・・・
でも、このまま黙って座ってちゃダメだ!
行動しないと人生変わらない!
そこで思い切って話しかけます。
"Hi, may I ask where you're from?"
(あの、どちらの出身ですか?)
"We're from Australia."
(オーストラリアです。)
やっぱり。
あ、オーストラリアと言えば・・・先日のサッカーワールドカップの試合で
日本が負けた相手です。
"Thank you for beating Japan."
(日本を負かしてくれてありがとう。)
と、半分冗談で言います。
そうしたら相手は、
"My pleasure."
(どういたしまして。)
[解説]
感謝されたときの「どういたしまして」に当たる表現には
You're welcome.
がありますね。
このほかの言い方として、例えば
Don't mention it.
(お礼なんていいから。)
It's nothing.
(なんてことないよ。)
Forget it.
(忘れて。)
といった表現もありますが、今回の
My pleasure.
というのは「私にとっても喜びです」ということですから、
上品な表現だと言えます。
ただし、今回のストーリーでは、Thank you. という表現自体が冗談というか
皮肉的な使われ方をしていますが、My pleasure. も違う意味に取ることが
できます。
つまり、
"It's my pleasure to beat Japan."
(日本を破ることが私の喜びです。)
というダブルミーニングにも取れるんですね。
今回のやり取りは、私ロイの実体験が元になっているのですが、相手の方が
一枚上手でした・・・orz
[用例]
It's my pleasure to introduce you to our club.
「我々のクラブをあなたにご紹介できて嬉しいです。」
introduce で「紹介する」
It's our pleasure to serve you.
「あなたにサービスさせて頂けることが我々の喜びです。」
レストランなどで時々書いてある表現です。