でも、英語をつい訳してしまう、訳すことが染みついてしまっている、という
方は大勢いらっしゃると思います。
学校での英語の授業では
「次っ、岡田、この文を訳してみろ」
みたいな感じで先生にあてられて、日本語訳を発表させられたでしょう。
そして
He wants to go out.
という英文を
「彼は外に出たい」
と訳すと
「それは日本語にすると『彼は外出したがっている』になるんだ。」
なんてことを先生に言われたり。
こういった悪しき習慣のために、日本語に訳さないと不安を感じてしまうのではないですか?
でも、はっきり言いましょう。
これらは全て「習慣」に過ぎません。
「自分の解釈があっているかどうか」という確認を、自分が訳した日本語と、
模範解答の日本語を比較することで行ってきたのです。
そう、英語をやっている筈なのに、
日本語の訳同士を比べて判断しているんです!
(こういう言い方をすれば、とてもおかしいことのように聞こえますよね。)
でも、それがクセになってしまっていますので、日本語で確認しないと不安を感じてしまうのです。
"Old habits die hard."(古いクセはなかなか抜けない)と言いますが、
真の英語力を付けるためには是非とも乗り越えなければいけない障害です。
長い文章があったときに、どうしても後ろから訳してしまうあなた。
次の歌詞を読んでみてください。
♪
Don't leave me.
誰もいない
僕を許してくれるのは
君以外に
はい、B'zです。
ちょっと語順が普通とは違っていますが、すんなり理解できる日本語ですよね。
実はこの語順、とても英語的なんです。
英語にしてみましょう。
Don't leave me.
There's nobody
that will forgive me
except you.
こうしてみるとわかりやすいでしょうか。
誰もいない
There's nobody
僕を許してくれるのは
that will forgive me
君以外に
except you
ほら、1対1で対応しているんですよ。
誰もいない / 僕を許してくれるのは / 君以外に
という日本語を楽に理解できるということは、
There's nobody / that will forgive me / except you.
という英語も(塊ごとの意味さえわかれば)楽に理解ができるということです。
#不安を感じるという方は、自分自身を信じて下さい。
#大丈夫です。きちんと英語の語順のまま理解できていますから!
英語をつい前に戻って読んでしまうという方には、このように英文を塊ごとに
区切って読むという訓練がお奨めです。
因みにこれをスラッシュ・リーディングと言います。
このときに気を付けることは、絶対に前に戻らないことです。
どんなにゆっくりでもよいので、塊ごとに1つ1つを理解していきましょう。
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[ポイント]
◇日本語に訳してしまうのは「習慣」に過ぎません。
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[あとがき]
「神の雫」というワインマンガに最近はまってます。
http://tinyurl.com/bpjgo