(今回の主人公は男性バージョンです。)
今日は日曜日。デパートでの買い物も終わり、電車に乗って家路につくあなた。
まだ時間は遅くはないので、電車もそれほど混んではいません。
あなたが本を読んでいると、3人の若い女性が乗ってきました。
そして、あなたのすぐ隣に座り、熱心に話し始めました。
時折笑い声も聞こえてきて楽しそうですし、何よりも品がいい。
彼女らが何を話しているのか気になってきてしまいました。
"I shouldn't be doing this."
(聞き耳を立てちゃいけない)
と思いつつも、ついつい聞き入ってしまうあなた。
そのうちに女性の1人がとても可笑しい話をして、他の2人が笑います。
でも、そのとき!
・・・あなたもつい声に出して笑ってしまいました。
"Oops!"
(しまった!)
と思っても後の祭り。
3人の顔がこっちを向いています。
さあ、どうやってこの気まずい場面を切り抜ければ・・・
"I'm sorry, but I couldn't help overhearing your conversation."
(ごめんなさい、自然に聞こえて来ちゃったんですよ。)
[解説]
今回の表現でのポイントは2点あります。
1点目は couldn't help ...ing ですね。
「〜せずにはいられない」とか「つい〜してしまう」といったことを表します。
例えば、ダイエットしているのに食べ物につい手が伸びてしまった、なんて場合にも例えば
I couldn't help eating it...
のように言えます。
2点目は overhear という単語ですね。
似たような単語では eavesdrop というのがあります。
eavesdrop は「聞き耳を立てて聞く」ことです。
それに対して overhear というのは人の会話などが「自然と耳に入る」ことを
意味します。
今回のストーリーに出てきた
I couldn't help overhearing your conversation.
という表現はこのまま使えますので、まるごと覚えてしまってもよいかもしれません。
なお、間違っても
I couldn't help eavesdropping your conversation.
と言ってはいけません。
そう言ってしまうと「つい聞き耳を立ててしまった」という意味になってしまいます。
(アヤシイ人になってしまいます。)
「聞き耳を立てた」のが事実だったとしても(笑)、overhear という言葉を使って
「自然に耳に入ってきてしまった」
という言い方をするのがオトナの言葉の使い方と言えるでしょう。
[用例]
I just couldn't help wondering if I had done something wrong.
「自分が何か変なことをしてしまったか疑問に思わずにはいられなかった。」
wonder は「疑問に思う」。
if は「もし」ではなく「〜かどうか」。
I just couldn't help laughing for the whole video of these 2 chinese
performers.
「この2人の中国人の芸人のビデオを見ている間、ずっと笑い通しだった。」
performer というのは perform する人ですから「演奏者、上演者、役者」
などなど様々なものを指すことができますが、ここでは「芸人」と訳して
みました。
I couldn't help overhearing your conversation, but I don't think you
should go.
「会話が聞こえちゃったんだけどさ、行くべきじゃないと思うよ。」
人に対して意見するときに、こういう前置きの仕方もアリですね。
[もっと知りたい方は]
こちらのグーパス検索を参考にしてみてください。
"couldn't help"
http://www.google.co.jp/search?as_q=&num=100&as_epq=couldn%27t+help
[あとがき]
土曜日(1/21)に関東地方で結構雪が降りましたね。
私は道産子なので、常日頃
「雪がなければ冬じゃないっ!!」
と主張しているのですが、結構積もってくれたので嬉しかったです。
どのくらい嬉しかったかと言うと、朝、犬(チワワ♂)の散歩に行ったときに
♪walking in the Winder Wonderland♪〜(^ε^)
ってな感じで自然と口笛が出てしまった・・・