2005年12月24日

第26の気づき:さらば!"Yes, I do."(血の通わない会話からの脱却2) − 50の気づき(3)

血の通わない会話からの脱却シリーズの第1回目の前回は

"How are you?" "I'm fine, thank you."

といった挨拶について取り上げました。


学校英語で繰り広げられる定型的なやりとりのもう一つが

"Do you.....?" への答えは "Yes, I do." か "No, I don't."

"Are you....?" への答えは "Yes, I am." か "No, I'm not."


これを叩き込まれますよね。


でもこれははっきり言って、

  「日本人に英語をできなくさせる陰謀ではないか」

と思わせるほど、全くダメな教え方です。
例えば
"Do you like basketball?" "Yes, I do."
ってやりとりを考えてみて下さい。


日本語で考えるとよくわかりますが、

「バスケは好きですか?」
「はい、好きです。」


・・・




もう少しくだけた会話にしてみましょうか。



「バスケ好き?」
「うん、好き。」


・・・・・・



会話が続かないっちゅうーの!(怒)



こんな定型的に答えたことなんてことありますか?

ほとんど皆無じゃないでしょうか?


だいたいの会話は、もっと創造的なやりとりが交わされるはずです。

「バスケは好きですか?」
「はい、マイケルジョーダンの大ファンです。」
(Yes, I'm a BIG fan of Michael Jordan!)

とか

「バスケは好きですか?」
「3度の飯より好きです。」
(I like basketball more than anything.)

とか

「バスケは好きですか?」
「僕よりバスケ好きな人は滅多にいませんよ。」
(Nobody loves basketball more than I do.)

とか、いろんな答えがあり得るのです。


これこそが血の通った、楽しい会話ではないでしょうか。


さっきの英語のやりとりをもう一度考えてみましょう。

"Do you like basketball?" "Yes, I do."


しかも、答えるときに頭の中で考えているのは

  「do で聞かれているから do で答えなきゃ!」

ということだったり、

  「イエス・アイ・ドゥー.
   イエス・アイ・ドゥー.
   いいか、Yes, I do.だぞ」

と自分に言い聞かせていたり。


せっかく英語を勉強しているのに・・・

そんなひどいレベルのコミュニケーションでいいんですか?


よくないですよね!



頭の中で考えるのは

  「その後にどうやって楽しい会話を続けよう」

とかそういった前向きなことであった方が断然会話が楽しいです。


でも、良くない英語教育を受けてきた日本人は、たとえば

  三人称単数だから s をつけないといけない

という強迫観念みたいなものに捕らわれがちです。


He like...

と言ったところで、「あ、間違った」と思い、

... He likes...

と言い直してしまう。


like の後に続く一番大事なことを言うことよりも、

その後の会話を楽しく続けることよりも、

文法を間違わずに likes と言うことの方が重要視されてしまうのです!


ビョーキに近いですよ、これ。


三単現のsなんて「鼻くそ」みたいなものです。(失礼)

そんなものを後生大事に扱う人が多すぎです。


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[ポイント]

◇創造的な会話を楽しみましょう!



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≪あとがき≫

先日、英語系で2万部を越えるメルマガ

「英語本、どれがいい?元・外資マンの実用分析書評」
http://www.mag2.com/m/0000139062.htm

を書いておられる西沢知樹さんとお会いして、いろいろなお話をすることができました。

2万部・・・夢のような数ですけど、成功している人ってやっぱりどこか違いますよね。


あ、「どこか変」だとか、そういうことぢゃないですよ。(笑)


まず行動力が全然違いますよね。

しかも、その行動が行き当たりばったりとかではなく、ビジョンだとか、いろんな戦略に基づいている・・・

その思考の枠の違いを強く感じ、そして勉強になりました。

西沢さん、どうもありがとうございました。m(_ _)m
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posted by ロイ at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 50の気づき(3)
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