"How are you?" "I'm fine, thank you."
といった挨拶について取り上げました。
学校英語で繰り広げられる定型的なやりとりのもう一つが
"Do you.....?" への答えは "Yes, I do." か "No, I don't."
"Are you....?" への答えは "Yes, I am." か "No, I'm not."
これを叩き込まれますよね。
でもこれははっきり言って、
「日本人に英語をできなくさせる陰謀ではないか」
と思わせるほど、全くダメな教え方です。
例えば
"Do you like basketball?" "Yes, I do."
ってやりとりを考えてみて下さい。
日本語で考えるとよくわかりますが、
「バスケは好きですか?」
「はい、好きです。」
・・・
もう少しくだけた会話にしてみましょうか。
「バスケ好き?」
「うん、好き。」
・・・・・・
会話が続かないっちゅうーの!(怒)
こんな定型的に答えたことなんてことありますか?
ほとんど皆無じゃないでしょうか?
だいたいの会話は、もっと創造的なやりとりが交わされるはずです。
「バスケは好きですか?」
「はい、マイケルジョーダンの大ファンです。」
(Yes, I'm a BIG fan of Michael Jordan!)
とか
「バスケは好きですか?」
「3度の飯より好きです。」
(I like basketball more than anything.)
とか
「バスケは好きですか?」
「僕よりバスケ好きな人は滅多にいませんよ。」
(Nobody loves basketball more than I do.)
とか、いろんな答えがあり得るのです。
これこそが血の通った、楽しい会話ではないでしょうか。
さっきの英語のやりとりをもう一度考えてみましょう。
"Do you like basketball?" "Yes, I do."
しかも、答えるときに頭の中で考えているのは
「do で聞かれているから do で答えなきゃ!」
ということだったり、
「イエス・アイ・ドゥー.
イエス・アイ・ドゥー.
いいか、Yes, I do.だぞ」
と自分に言い聞かせていたり。
せっかく英語を勉強しているのに・・・
そんなひどいレベルのコミュニケーションでいいんですか?
よくないですよね!
頭の中で考えるのは
「その後にどうやって楽しい会話を続けよう」
とかそういった前向きなことであった方が断然会話が楽しいです。
でも、良くない英語教育を受けてきた日本人は、たとえば
三人称単数だから s をつけないといけない
という強迫観念みたいなものに捕らわれがちです。
He like...
と言ったところで、「あ、間違った」と思い、
... He likes...
と言い直してしまう。
like の後に続く一番大事なことを言うことよりも、
その後の会話を楽しく続けることよりも、
文法を間違わずに likes と言うことの方が重要視されてしまうのです!
ビョーキに近いですよ、これ。
三単現のsなんて「鼻くそ」みたいなものです。(失礼)
そんなものを後生大事に扱う人が多すぎです。
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[ポイント]
◇創造的な会話を楽しみましょう!
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≪あとがき≫
先日、英語系で2万部を越えるメルマガ
「英語本、どれがいい?元・外資マンの実用分析書評」
http://www.mag2.com/m/0000139062.htm
を書いておられる西沢知樹さんとお会いして、いろいろなお話をすることができました。
2万部・・・夢のような数ですけど、成功している人ってやっぱりどこか違いますよね。
あ、「どこか変」だとか、そういうことぢゃないですよ。(笑)
まず行動力が全然違いますよね。
しかも、その行動が行き当たりばったりとかではなく、ビジョンだとか、いろんな戦略に基づいている・・・
その思考の枠の違いを強く感じ、そして勉強になりました。
西沢さん、どうもありがとうございました。m(_ _)m