同じ言葉を使い続けることは、幼稚だと感じるんですね。
それがよく分かるような例がいくつかありましたのでご紹介します。
まず最初はUK版P45より。
Dudley was still clutching his bottom...
「Dudleyはまだお尻を掴んでいた・・・」
Harry saw his hands tighten still harder over his massive backside.
「大きなお尻に当てたDudleyの両手がさらに強く締まるのをHarryは見た。」
お尻のことは(ass という単語は下品なので使わないとして)buttocks と言います。
でもそれをちょっと遠回しにした表現として bottom(底)、backside(後ろ側)という言い方もあります。
それらをうまく切り替えて表現していますね。
次の例は、Fred、George、Ron の3人が Floo powder を使って移動する場面です。(UK版P46)
まずはFred。
Fred (中略) stepped forward and walked right into the fire, saying, 'The Burrow!' ... and Fred vanished.
つぎにGeorge。
Harry helped George carry the trunk forward into the flames ... Then, with a second whoosh, George had cried, 'The Burrow!' and vanished too.
そしてRon。
He then stepped into the fire, shouted, 'The Burrow!' and disappeared.
暖炉の火のことを fire, flames, fire
行き先を大きな声で言うことを say, cry, shout
消えることを vanish, vanish, disappear
のようにそれぞれ言い換えていますよね。
火の中に入ることに対しても walk into と言ったり、step into と言ったり。
これこそが英語の言葉の選び方!
勉強になります。>J.K.Rowlingさん
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